安全対策 -ウォータージェット工事の危険から守る-

 

 

安全対策の前に、超高圧水の威力についての動画をご覧下さい。

 

ウォータージェット工法で使用する、超高圧水の威力についてご覧頂ける動画です。

こちらの動画の作成にあたり、日進機工株式会社様に資料や動画素材をご提供頂きました。
この場を借りて、深く御礼申し上げます。

安全対策用品のテストを目的として撮影されていた動画なのですが、超高圧水の持つ威力が伝わりやすい内容と感じたので、当社で編集・作成しました。

この動画をご覧いただくと、ウォータージェット工事の施行時には適切な養生が必要である事を実感して頂けると思います。

施行者自身、施工を行う現場全体の安全を守る事も、ウォータージェット施工者の責任です。

このページでは、ウォータージェット工事の危険性とウォータージェット工事の施工に必要な安全対策について説明しています。
ウォータージェット工法について詳しくは、当社ホームページ内「ウォータージェット工法」についての解説ページをご覧下さい。

 

ウォータージェット工法の資料、当社についてのパンフレットをご希望の方は、こちらから申請フォームをご利用下さい。

 


 

ウォータージェット工法の危険性

ウォータージェット工事で使用する超高圧水は、20MPa(メガパスカル)まで加圧すると、人体を貫通するほどの威力を持ちます。

実際のウォータージェット工事で使用する圧力は、人体を貫通する威力の約12倍となる245MPa(メガパスカル)です。

ウォータージェット工事を施工する上での危険性は、この数値を見てもお分かり頂けると思います。

この高い威力を持った超高圧水が、ポンプ車から施工区画までの間を、ウォータージェット工事の施工を行う現場では流れてます。

そのため、工事現場において当たり前のように守られている安全行動に加え、ウォータージェット工法独自の安全対策も必要です

 


 

ウォータージェット工事の事故事例

当社が請負った施工では創業以来、ウォータージェット工事における事故は発生していません。しかし、日本全国で施工されているウォータージェット工事の中では、残念ながら事故報告は上がっています。

安全対策について説明する前に、ウォータージェット工事でよく報告される事故事例を紹介します。

 

①安全装置の誤った使用による事故の発生

ウォータージェット工事で使用するアタッチメントには、超高圧水の噴出を制御するためのトリガーを取り付けています。施工する作業員がアタッチメントに取り付けたトリガーから手を離すことで、超高圧水の噴出を止められる安全装置の一つです。

ですが報告によると、安全装置であるトリガーを針金等で固定するする事により常に超高圧水を噴出できる状態に改造し、事故が起きてしまっています。状況をみると、足下に散乱したガラにつまずいたり、施工区画内の段差を踏み外すなどの理由で体勢を崩した時に噴出を止めることが出来ず、施工者自身を撃ってしまったという事例です。

これは、安全装置を正しく使用していなかった事により起こる事例です。

 

②超高圧ホースの損傷による事故の発生

冒頭の動画でもご覧頂けますが、超高圧ホースの損傷に気付かないまま施工を始めてしまった結果、超高圧ホースが破裂し、施工者や周囲の作業員が被災してしまうという事例も報告されています。

この事例は、施工前の確認作業や、超高圧ホースの取扱い・設置場所に問題があったなどの、安全ために決められている施工手順が守られていなかった事が原因で発生しています。

 

 

③十分な施工環境を確保出来ていない事による事故の発生

ウォータージェット工事を進めていると、コンクリートガラの発生などにより作業区画内の状況も変化します。また、一カ所にとどまって作業するわけではないので、アタッチメントに接続されている超高圧ホースも、施工者に合わせて移動します。

このような作業区画内の変化や、ウォータージェット工事特有の視界の悪さにより、自分の施工している場所の把握などができていないと、つまずいたり、足を踏み外したりして、足場からの墜落・転倒などの事故に繋がります。

体勢を崩したことにより、誤って自分自身の体を超高圧水で撃ってしまうという事故事例も報告されています。

 


 

ウォータージェット工事施工時の危険要因

実際に報告されているウォータージェット工事の事故事例を分析してみると、ウォータージェット工事の危険要因は、大きく3つに分けられます。

 

①取り扱う機材・装置の誤った使用によるもの

ウォータージェット工事では、水を加圧するためのポンプや、超高圧水を噴出するためのアタッチメント以外にも多くの機材を使用します。いくつか例を上げると、ポンプに給水するための装置や超高圧水を安全に扱うための装置、施工後の清掃時に使用する吸引車や高圧洗浄機など様々です。

このような機材は、安全に使用するために定められた手順を守り、正常な動作を維持するためにメンテナンスを定期的に実施する必要があります。

しかし、施工の慣れによる自己流の使用から誤った取扱いをしたり、メンテナンスを怠ることで事故発生の原因となります。

 

②使用する機材・部品の消耗によるもの

①でも機材のメンテナンスについては触れましたが、安全装置も含め正常に動作する状態を維持しなければなりません。

機械や機材には消耗部品が必ずあります。消耗部品を特に確認もせずに使用していると劣化に気づかず、思いも寄らない事故へと繋がります。

機材だけでなく、ポンプ車から施工区画まで超高圧水を通水するホースも消耗品です。もし破損した場合には、超高圧水が噴出してしまい、重大な事故に繋がる事もご想像頂けると思います。(こちらは、冒頭の動画でその威力をご覧頂けます。)

 

③作業環境や周辺環境によるもの

作業環境について考えると、ウォータージェット工事では、作業員が機材を取り回す事が出来る十分なスペースの確保が必要です。施工対象までの距離や超高圧水をあてる角度により、使用するアタッチメントの長さも異なるからです。また、超高圧水の噴出時には噴出反力が発生するため、作業員の体が後ろに持って行かれてしまう可能性もあります。

実際に施工する作業員は、常に超高圧水が持つ危険性と隣あわせで施工を行います。上記のような状況を含む、考えられる危険性から作業員を保護する試作を検討しておかなければなりません。

周辺環境については、健康被害への対策を考える必要があります。ウォータージェット工法は低騒音とはいえ、ポンプの稼働音や超高圧水の噴出時に音は発生してしまいます。また、施工区画内では不純物を含んだ霧(ミスト)が発生するため、粉塵被害への対策も必要です。

他にも、施工する現場により酸欠や硫化水素の危険がある場合は、その対策も取らなければなりません。

 


 

ウォータージェット工事の安全対策

ウォータージェット工事において考えられる、主な3つの危険要因はご理解頂けたでしょうか?

建設業の現場作業時に定められている安全対策に加え、超高圧水を扱うウォータージェット工法だからこそ発生する危険への安全対策が必要です。

 

①現地調査で行う安全対策

ウォータージェット工法の安全を考えた時に、施工前の現地調査は重要な仕事です。

ウォータージェット工事を施工する作業員が、安全に作業するための確認事項を元請けの担当者の方と打ち合わせます。

そして、現場作業印が現地調査の情報を元に、必要な安全対策を実施した上で施工を行います。

現地調査から施工時における安全対策についての詳細は、当ホームページ内の「ウォータージェット工事の流れ」で解説しておりますので、そちらをご覧下さい。

 

②現場作業員を守るための安全対策

実際の現場では、私達ウォータージェット施工業者以外に他の工種の方々も作業をしています。他工種の方々はウォータージェット工事を知らない場合もあり、悪気無く施工区画に立ち入るなど、危険な行動を取ってしまうこともあります。

そのため私達施工業者は、ウォータージェット工事の現場において、ウォータージェット工法の危険性を知らせなければなりません。

基本的には当社の作業員が危険な行動に対して声掛けを行い、注意を促しますが、視覚的な注意喚起も行います。

その一つとして、作業区画付近やポンプ車付近、超高圧ホースの設置箇所への立ち入り禁止表示、または危険を知らせる表示を行います。

写真のように、危険な施工をしていることを見える形で周囲に知らせます。

また、ポンプを積載しているトラックにも、ウォータージェット工事で使用している超高圧水発生装置が積まれていることの表示を行い、ウォータージェット工事の施工中であることを知らせます。

さらに、超高圧水による事故が発生してしまった場合の対処方法について書かれているものを掲示します。もし事故が発生し作業員が緊急搬送された場合にも、医師の方が超高圧水によるケガだと判断でき、適切な治療を迅速に受けられるようにするためです。

なぜならば、超高圧水による損傷だと分からないと、体外の損傷具合によっては体内の損傷に気付かずに治療が終わってしまうこともあるためです。

超高圧水で人体を損傷すると、一度に大量の水と超高圧水に含まれる微細な異物が体内に入り込み、神経や血管を圧迫します。それに加え、超高圧水の威力による衝撃で内臓自体が損傷してしまい、体外の損傷部位よりも広範囲な壊死や神経麻痺に繋がってしまうこともあります。

このようなもしもの時に作業員を守るために必要な情報として掲示しています。

 

 

超高圧水によるこのような危険は、ウォータージェット工事を行う作業員だけでなく、通水している場所で作業する全員にあるため、周知行動は必要です。

 

③機械・機材への安全対策

続いて、機材の安全対策についてですが、定期的な点検・メンテナンスを行い、正常な動作ができるように維持・管理をしています。

ウォータージェット工事の心臓部となる超高圧水を発生させるためのポンプなどの機械は、500時間使用する毎にメーカーによる点検を実施し、定期的なメンテナンスを行います。

超高圧水を噴出するアタッチメントも施工を続けるうちに、施工物の付着などにより射出部のノズルが目詰まりを起こし、劣化や動作不良の原因となります。なので、実際の施工で使用する機材についても定期的なメンテナンスを行い、作業効率を維持すると共に、安全な施工ができるようにしています。

このように、実際に使う機材の点検項目を設定し、機材に不具合が生じていないか、安全装置が正常に動作するかを、施工ごと、決められた期間ごとに確認しています。

当社ではこれまでに説明した安全対策を、現場作業では写真入りの作業手順書、機材のメンテナンスについては写真入りのマニュアルという形で用意し、全作業員が同じレベルで実施出来る体制を整えています。

 


 

株式会社 東建工業が重要視する安全対策

ウォータージェット工事における作業レベルでの安全対策は、これまでに説明した通りです。

 

しかし、ウォータージェット工事を施工するのは作業員であり、人です。

 

作業手順や機械の取扱いを理解していても、「何のための作業なのか」「何のために機械を操作するのか」を現場作業を行う「人」自身が理解していなければ、「安全対策をしている。」とは言えません。

 

なので、当社では作業員への教育と作業員間のコミュニケーションが、ウォータージェット工事の安全な施工に繋がる一番確実な方法だと考えています。

当社では、月に一度全従業員を集めたミーティングを実施しています。

ミーティング時には、会社からの連絡事項に加え、ウォータージェット工事を安全に進めるための情報の共有を行います。安全のための情報共有として取り上げられる内容としては、当社以外で実際に報告された事故事例や、当社の請負った作業中に気付いたり起きたりした危険な事についてです。

取り上げられた内容について、どのような対策をとれるかについてのディスカッションも行い、作業員全員で安全に対する理解を深めています。

その他にも、機械の取扱いや管理方法、正確なメンテナンス方法や、メンテナンスのスケジュールについての打合せも行い、機材が安全に使用できる環境作りも行っています。

 

また、日々行っている事の中に、毎日の現場作業終了後、班毎に当日の現場状況や反省点などのミーティングがあります。

ウォータージェット工事を効率的に進めることを目的に行っていますが、作業内容で安全に関わる注意点を、同じ現場に向かう作業員全員が共有することも、目的としています。

 

 

このようなミーティングを重ねることで、当社の作業員間で安全に対する意識が高まり、危険なことや気を付けるべきことなど本人では気づけないことを、現場にいる作業員同士が声を掛け合い、お互いに守り合う環境が出来ています。

 

会社全体として安全について意識的に取り組む事で、従業員全員がお互いを守り、安全なウォータージェット工事が進められるようになる。

「人間力」の育成を当社では行っています。

 


 

ウォータージェット工事も安全が第一

建設現場で何よりも優先されることは、「安全」です。

それは、ウォータージェット工事でも変わりません。

 

ウォータージェット工事の特殊性により存在する危険についてこのページでは説明しました。

ウォータージェット工事のプロフェッショナルとして施工する私達自身が、行動・機械・人間に対し、積極的に安全対策を行う必要があります。

安全が確保できなければ、せっかく工事をご依頼頂いた元請け様へのご迷惑にもなってしまいます。

 

私達東建工業は、現場・機材・人間への安全対策を徹底して行うことにより、創業以来施工事故「0」を実現出来ています。

 

安心・安全なウォータージェット工事が必要な場合は、是非、私達東建工業にお任せ下さい。

 

 


 

 

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